治療が必要になる前に、
お口の健康を守る習慣を身につけましょう
予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、トラブルの発生そのものを防ぎ、健康なお口の状態を長く保つための診療です。毎日きちんと歯みがきをしていても、ブラシの毛先が届きにくい箇所にはプラークや歯石が残ってしまい、それがむし歯や歯周病を招く原因になることがあります。
当院では、歯石除去やPMTCといったクリーニングを通じて、セルフケアだけでは落としきれない汚れをしっかり取り除き、むし歯・歯周病になりにくいお口の環境づくりをお手伝いしています。あわせて、お一人おひとりのお口の状態に応じたブラッシング指導も行い、ご自宅でのケアの質を高められるようサポートしています。
歯の健康を守るために大切なこと
プラークコントロール
むし歯や歯周病を招くプラーク(歯垢)を溜め込まないためには、毎日の歯みがきが基本となります。それに加えて歯科医院でのクリーニングを取り入れることで、自分では落としきれない汚れまでしっかり除去し、清潔な口内環境を維持しましょう。
食生活を整える
間食の頻度が高いと、口の中が酸性の状態に傾く時間が長くなり、むし歯になりやすくなります。食事やおやつの時間を決めて、だらだらと食べ続けることを避けることで、歯が溶けやすい環境を防ぎ、予防につなげることができます。
よく噛んで食べる
しっかり噛んで食べる習慣は唾液の分泌を促し、口の中の汚れを洗い流す助けになります。唾液には口内環境を整える作用があり、むし歯や歯周病予防にもつながるため、左右バランスよく噛むことも意識しましょう。
定期的な歯石除去
歯石は通常の歯みがきでは除去できないため、歯科医院での定期的なクリーニングが欠かせません。歯の表面をなめらかに整えることで、プラークや着色汚れが付着しにくい状態を保ち、予防効果を高めます。
毎日の生活でできる予防のポイント
糖分を摂りすぎない
糖分を多く含むお菓子や清涼飲料水を頻繁に口にすると、口内が酸性に傾きやすくなり、むし歯のリスクが上がってしまいます。間食のタイミングや頻度を見直し、だらだらと食べ続ける習慣を控えることが予防のポイントです。
歯ごたえのある食品を取り入れる
やわらかい食品ばかりを口にしていると、歯の表面に汚れが留まりやすくなる傾向があります。食物繊維が豊富な食品や歯ごたえのある食品をしっかり噛んで食べることで、唾液の分泌が促され、口内環境を整えやすくなります。
左右の歯でバランスよく噛む
片方の歯だけで噛む習慣があると、使わない側に汚れが蓄積しやすくなったり、噛み合わせのバランスが崩れたりすることがあります。左右どちらの歯もバランスよく使うことを意識しましょう。
歯間ケアを正しく行う
歯と歯の間に溜まった汚れは、歯ブラシだけでは十分に落としきれないことがあります。つまようじを無理に使用すると歯ぐきを傷めるおそれがあるため、ご自身のお口の状態に合った歯間ブラシやデンタルフロスを選んで使うことが大切です。
口呼吸を見直す
口呼吸の癖があると、口の中が乾きやすくなります。乾燥が進むと唾液による自浄作用が十分に働かなくなり、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まる可能性があります。鼻づまりが原因の場合は、その根本原因に応じた対策も検討しましょう。
口臭ケアを意識する
口臭が生じる背景には、磨き残しによる細菌の繁殖、舌の汚れ、口の中の乾燥などが挙げられます。日々の歯みがきに加え、歯間部分や舌のケアも取り入れ、口内を清潔に保つよう心がけましょう。
喫煙やストレスにも注意する
喫煙は歯ぐきの血流を低下させ、歯周病を引き起こしやすくする要因の一つです。さらに、ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりも、歯や歯ぐきへの負担につながります。ご自身の生活習慣や体調の変化にも気を配りながら、できる範囲で改善に取り組みましょう。
当院の予防歯科治療
Our Treatment
PMTC
PMTCは、専門家の手による歯のクリーニングです。歯の表面はもちろん、歯と歯の間や歯周ポケットなど、日々のブラッシングでは行き届きにくい箇所まで丁寧に清掃します。歯科医師や歯科衛生士が専用機器を用いて歯垢・歯石を確実に除去することで、むし歯や歯周病の予防につながり、口内を清潔な状態に保つことができます。
スケーリング(歯石取り)
スケーリング(歯石取り)とは、歯に強くこびりついた頑固な汚れを除去する処置です。この汚れは通常の歯みがきでは落とすことが難しく、放置すると歯周病を引き起こし、歯を支える骨にまで影響を及ぼすことがあります。当院では専用器具を使用し、歯石を根本からしっかり取り除きます。これにより歯周病予防にもつながり、健康な歯を長期にわたって維持することができます。
エアフロー
エアフローは、いわば歯専用の「高圧洗浄」のような処置です。歯垢を専用の染色液で見えるようにすることで、普段の歯みがきでは気づきにくい汚れを可視化し、微細な粒子の力でその汚れを吹き飛ばして洗浄します。処置後は歯の表面がツルツルになり、まるで生まれ変わったような爽快感を得られます。見た目の美しさが向上するとともに、むし歯や歯周病のリスク低減にも役立ちます。
フッ素塗布
フッ素には、歯質を強化し、むし歯になりにくい状態へと導く働きがあります。歯の表面にフッ素を塗ることで酸に強い歯質へと変化させ、初期のむし歯であれば修復を促す再石灰化をサポートします。
さらに、むし歯菌の活動を抑え、酸の生成を抑制する効果も見込めます。生えたての永久歯や奥歯の溝はむし歯になりやすいため、特にお子さまのむし歯予防に有効な処置です。定期的なフッ素塗布と日々のセルフケアを併用することで、予防効果をより高めることができます。
シーラント
シーラントとは、奥歯にある細かい溝を歯科用樹脂で埋めることで、汚れや細菌の侵入を防ぐ予防処置です。奥歯の溝は歯ブラシが届きにくいうえ、生えたばかりの永久歯は歯質がまだ十分に成熟していないため、むし歯のリスクが高い部位です。
主にお子さまのむし歯予防として行われ、フッ素塗布や日常の歯みがきと併用することで、さらに高い予防効果が期待できます。ただし、シーラントを施した歯であってもむし歯になる可能性はゼロではないため、定期的な経過観察が必要です。
ブラッシング指導
まずは現在の歯みがきの状態を確認し、しっかり磨けている部分と磨き残しがある部分を明確にしたうえで、正しいブラッシング方法をお伝えします。オーラルケア用品の選び方に迷った際も、お気軽にご相談ください。